車用ドラレコを前後逆にしてバイク(クロスカブ)(JA10)に取り付けた話

最近、クロスカブ(JA10)のドラレコを更新したくなりました。

というのも、今までアクションカメラを(実に丸6年も)使ってたんですが、画質はもとより、定期的にPCでフォーマットしないといけなくて、運用的に結構しんどくなってました(>_<)(こちらこちらの記事)

また、バッ直USB電源からアクションカメラに給電していたのですが、運転した後は毎回USB電源をOFFにしないといけないので、たま~にバッテリー上がりを起こしてたりしました・・・(;´・ω・)

そこで、以前、JA59に付けたように、バイク用ドラレコをクロスカブ(JA10)にも付けたいなと思って検討を進めてたのですが、カブ(JA59)に取り付けたバイク用ドラレコがイマイチだったので、非常に慎重になってました。

・アプリがよくない。二種類あるのですが片方は中国語・・・英語の方は挙動がおかしい。

・WiFi親機になるタイプなので単純に機器の負荷が高く、いざ動画を見ようとしても動作が重くてなかなか動画が見られない。事故が本当にあった時は余裕が無い状態になるのですが本当に運用できるのか不安。これならモニター付きの方が、いざ何かトラブルがあった時にスムーズに対応できそう。

ということで、バイク用ドラレコをあらためて調査したのですが、バイク用ドラレコは、

・「そこそこ高いわりにイマイチ」(私が買ったAKEEYO AKY-958N)

・「とにかく高い」

・「安くてダメ」

レビューを見て回った限りですと、この3択しかないように見受けられたのです。

一方で、クルマ用ドラレコなんですが、多分、クルマの方が流通している台数が多いのと、競争原理が適切に働いているせいで、安価で高性能なものが流通しているように思えました。


で、クルマ用ドラレコをなんとかバイク用に転用できないか検討を開始したわけですが、まず絶対に欠かせないのが防水化です。マスト要件なのでこれが出来そうにないなら諦めるしかありません。

さてクルマ用ドラレコですが、車外に設置するのが前提のため、リアカメラは、バイク用同様に防水化されているのですが、メインカメラ(フロントカメラ)は車内設置が前提のため、当然防水対応ではありません。

このため、メインカメラをどう防水化するのかを考えないといけないのですが、これがまた難しい(;´・ω・) 何か手掛かりは無いものかとかなりネットで調査しましたが、あまりいい解決策はありませんでした。

唯一、閃いたのが、

「クルマ用ドラレコのカメラを、前後逆に使う」でした。

つまり、

・クルマ用ドラレコで唯一防水化されており、小型化されているリアカメラを、(あまり設置場所含めて工夫の余地が無い)バイクのフロント部分のカメラとして使う

・防水化されてないメインカメラを、(リアボックス含めて、比較的設置場所の選択肢がまだマシな)バイクのリア部分のカメラとして使う

のです。

なんとなくですが、カメラの存在をアピールすることにより、クルマの煽り抑止にもなるような気もします。(実はこれ、すごい効果があるかも・・・?)

ただし、前後入れ替えをしているようなネット記事・ブログは有用なものは見当たらなかったので、そこはもう思い切りが必要でした。(クルマ用ドラレコ、安価ですのでチャレンジ精神ということで・・・)


方向性が決まったところでドラレコ選びです。

AKEEYO AKY-E1

にしました。(Amazonからでも買えますが、上記URL、AKEEYO本家から買うと、7198円でGPSレシーバーを付けられます。めちゃくちゃ安い・・・)

ちなみにこのドラレコを選んだ理由ですが、下記の通りです。

(1)スーパーキャパシタが付いてる。これまた必須条件です。ドラレコ本体(フロントカメラ)を防水化するには、何らかの方法で密封またはそれに近い方法にすることが考えられたのですが、その場合、夏場に非常に高温になることが予想されたので、高温に強いスーパーキャパシタは必須でした。

(2)モニターがある。まあクルマ用の時点でたいていはモニターがあるのですが・・・。バイク用でモニターが無いタイプのものには(上述したとおり)凝りていたのでこちらも必須条件としました。

(3)ちゃんと日本語のWebサイトがある。中華ドラレコはすぐ壊れる可能性がありますが、泣き寝入りしないために、何かあった時に少なくとも相談が出来る程度にサポート体制が充実しているブランドを選ぶ必要があります。AKEEYOのサポートは受けたことがありませんが、AKY-958Nを買った時に、公式LINEにそれを伝えるとすぐにGPSユニットが送られてきたので心象は悪くありませんでした。

あと、その他の機能はこの手の安いドラレコではどれも似たり寄ったりで差がありません。


次に、今回こそはバッ直はやめて、ACC連動にしたいので、そこも結構念入りに調べました。

まず、電源分岐ハーネス。フロントのキーシリンダー付近から取る方式もありますが、サービスチェックカプラからACC電源を取るのが、最も楽かつリアボックスに近いため、これにしました。

クロスカブJA10とJA45に使える製品なのですが、何よりこれの良いところは、サービスチェックカプラを使っていながら、サービスチェックカプラが1つ増設されるため、本当にサービスチェックカプラを使う必要があった時に外さずにそのまま使える点です。

ここは過去に開けたことがあるので簡単でした。慣れないと赤のカバーを外すのが大変かも知れませんが、買ったハーネスをよく見ると構造が分かるかと思います。

もう一つ必要なものがあります。それはシガーソケットです。

このシガーソケットを選んだ理由は、ケーブルが頑丈そうであることと、長いケーブルである点です。長すぎるのも邪魔ですが、取り回しが不安だったのと、まあ長くても巻いてリアボックスに入れておけばいいですし、例えば露出したケーブルに経年劣化が生じた際に、切断すればまた使えるかなと・・・。

ということで、先にリアボックスに穴を開けて、ケーブルを通しておいてからギボシ端子を施工し、カプラと結合します。

テストのために、クルマで使ってるシガーソケットUSB充電器をつなげてみたところ、無事にランプが点灯しました。あとはドラレコ周りの配線です。


さていきなり完成後です。

いきなり完成後に話が飛んだのは、カブ(バイク)によって、あるいは、リアボックスの特性や個人の配線の好みに依存するため、私のものを示してもあまり参考にならないかなと思ったためです(;´・ω・)

なお、リアボックスにホムセン箱や工具箱などの樹脂製ボックスや木材等、加工が簡単な素材を使っている場合は、意外と簡単に車用ドラレコを取り付けることが可能と思われます。(アルミ等の金属製のものはどうなんでしょう・・・使ったことが無いので分かりません・・・)


さて、ここからはおまけというか、どうやって防水化をしたのかを書いておこうと思います。

まず、取り付け位置を決めます。

リアボックスの上部(フタ)に付けるのか、側面に付けるのか、非常に悩みましたが、フタ付けることにしました。ここについては3パターンあると思います。

・蓋に付ける場合⇒リアボックス本体に穴を開けないので、強度を維持できる。後方のクルマにカメラの存在をアピールできるが、反面、雨がダイレクトに当たるのと、風圧に曝される。見た目が悪い。

・側面に付ける場合⇒リアボックス本体に穴を開けることになるので強度に不安が残る。何かあった時に(蓋よりは)落下しやすい。後方のクルマにカメラの存在をアピールできる。風圧に曝されにくい。見た目がそれほど悪くない。

・リアボックスにカメラのレンズ部のみの穴を開ける場合⇒リアボックス内に物を入れる際に気を使う。また、施工ミスが許されない(一発勝負)。見た目は悪くないが、一方でカメラがあることをアピールできない。(煽り運転してくる人がカメラがあることに気づかない)

それぞれ一長一短あると思います。私はリアボックスの強度を維持したかったので蓋に取り付けることにしました。


次に、何を防水ケースにするのか、です。

私はとりあえずダイソーで、キッチン用の食材容器をいくつか買ってきました。

密封性が高いのと加工性に優れていること、100円なので失敗してもいくらでもやり直しがきくためです。ただし、ポリプロピレンで出来ているものがほとんどで対候性に不安があるので、またいつか作り直す必要はあります(;´・ω・)

とりあえず、パッキンが4つあるため蓋をしっかり締めることができ、カメラよりちょっと大きい程度の「総菜入れ」にしました。

穴はドリルやらハンダで溶かしたりで、カメラのレンズ部より少し大きいくらいに調整しました。

次に、ダイソーの隙間用テープを使って、カメラレンズ部周囲のプラスチック部にクッションを巻き付けていきます。

こんな感じです。(外周部にクッションが付きました。これが防水の役目を果たします)

食材用容器からレンズ部だけを通すとこんな感じになります。なお、この写真ではケースにテープを貼ってますがこれは無理にカメラを通そうとしすぎて少し亀裂が入ったためです。(対候用テープを貼って補修してます)

防水性能がちゃんとあるか、ジョウロ等で水をぶっかけてテストします。バッチリでした。

ここまで来ればもう簡単です。リアボックスの蓋と食材用容器をボルトで固定します(※)。また、ドラレコ用のUSB端子およびリアカメラ用のケーブル端子が結構大きいので、両方が通るように、同じくリアボックスの蓋と食材用容器に穴を開ける必要があります。

(※)なお、私のボックスは、蓋の断面が凹になっており、雨が降ると水が溜まります。そのうえ、写真のように窪みがデザインされているため、ボルトで留めただけでは水が入ってくる可能性がありましたので、コーナンでエアコンのドレンホース周りに使う配管パテを買ってきて、ボルトで留める前にパテで隙間を埋めておきました。

とりあえずこれでリアボックスに防水化したクルマ用ドラレコの本体部分を取り付けることができました。

あとは、露出したケーブルに防塵・対候用のカバー等をしたり、GPSレシーバーユニットを対候用テープ等で蓋の裏側に固定させて完成です。

あ、私はなんとなく施工してしまったので電源はこの写真の「向かって右側から」ボックス内に這わせるとともに、「向かって左側から」フロントに付けたリアカメラ配線を這わせてしまいましたが、この方式だとリアボックスに1か所ずつ、合計2か所穴を開ける必要がありました。順序をしっかり考えてやればリアボックスに開ける穴は1か所で良かったですね(;´・ω・)(電源ケーブルは細いので、開いた穴に通せた)


さて、試走および実践投入してみました。雨天や夜間の走行もしましたが、思い通りの動作で画質も良く、当然LED信号にも対応してますし、すぐにモニターで動画も見れるのですこぶる満足しています。また、フロントとリアを入れ替えたら何かややこしい(左右逆転等)ことになるかなと思ってましたが、杞憂でした。今回は大満足です!

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