ポッピンQ観てきた

4歳の娘がいるのですが、最近、いつも観ているプリキュア中に映画のCMが入るようになりまして、それを随分気に入ったようなのです。

で、ほっとけば良かったのに私が余計な一言を言ってしまったんですね。「観に行く?」と。

当然、「行きたい!」と言い出すわけでして、その瞬間、映画なんてものを意識してなかったはずの娘も、先日の魔法使いプリキュアの映画(キュアモフルンが出るやつ)を思い出し、認識するようになったのでしょうね。もう毎日毎日「ポッピンキュー!映画!」と言うのです。

なお、うちの娘に限らずだと思うのですが、大人がスマホを触ってたら子どももいつの間にかスマホを触るようになってたりします。以前使ってたスマホ(SIM抜いてある)でも、自宅ではWi-Fiで繋がりますしね。

そんな状況なもんで、娘も相当スマホを使えるようになっており、いつの間にか自分で動画を調べ、観てたりします。文字(ひらがな)はまだ読めても書けない、当然入力もできないわけですが、そこは音声認識機能等という悪魔のごときツールがありますので、それを使って自分一人でポッピンQのプロモーション動画を探して観てたりするんですよ。恐ろしいですわほんと。

で、娘と案外ノリノリの私、そして嫌がる嫁を連れて、3人でポッピンQを観てきたわけです。

感想ですが正直言って、私、このアニメめっちゃ好きになりました。

まず何が良いかって主役の5人が5人とも、中学生なら当然の思春期特有の悩みを抱えている点。いやーこういうのって、最近のプリキュアでは失った要素だと思うんですよ。

(プリキュアとはつい比較してしまいますね。同じ東映アニメーションですし、中学生の女子、ダンス、異世界、妖精、変身・・・と多くの共通項をポッピンQも持っていますから)

悩みってやっぱカタルシスの解放とやら的な役割もありますが、やっぱり基本的にキャラの肉付けだと思うのです。その意味ではこの5人はこの短い時間にしっかり肉付けに成功してて、結果的にすごくキャラが立ってる。どの子も「この性格でこういう状況なら確かにこういう行動とるわー」と納得ができるのです。

あと、スキルというか異能力にそれぞれ明確な違いがあるのがいい。こういうのは少年漫画やら深夜アニメでは当然のことなわけですが、プリキュアではせいぜい属性の違いと防御くらいの違いしかありませんでした。(直近のまほプリでは設定上は相当凝っていたようですが、明確に効果を狙って用いられることはほとんど無かった気がします)

それが、ポッピンQではしっかりスキルの見せ場があります。仲間同士の連携もあれば、個々のもあり、キャラによっては複数回スキルが活躍します。この当たり前のことが実に嬉しい。

次はやっぱりダンス。これはもう観るしかない。3Dを2D的に見せるのが上手い。そして楽しい。これはプリキュアで培ったノウハウがここぞと言わんばかりに投入されてると感じましたね。特にマフラーの動きなんかは見入ってしまいましたし、何より3D3Dしてない。この辺、何というか、プリンセスプリキュアのED二期あたりから、とうとうディズニーレベルにまで(少なくとも眼の動きは)達したわけですが、それはあくまで3Dとしての表現手法が行き着くところまで行ったわけで、あとはもうどこを目指すのかって感じだったのですが、なるほど、ポッピンQでは2Dらしさに絞られてました。これはダンスを表現するためにCGを使ったってことでしょうかね。

あとはやっぱりストーリーですかね。王道っちゃあ王道ですが、同じような悩みを持つ者との邂逅から、共通の目的を達成するために共に頑張る、そして友情が芽生え、ダンスのチームワークが良くなる。こういう「お決まりの流れ」がちゃんと出来てるのがこれまた嬉しかったですね。

そしてスタッフロール後の例のアレも(本作が好きな私にとっては)期待も含めてワクワクさせられましたし、なんか好きだなあこういうの、と素直に言える演出?でした。

残念だったのは尺の短さ、そして何故この5人なのかという重大な理由が明確にされなかった点。まあ後者はなんというかいつか描かれる。そういうことなんでしょう多分。

そういや、公開二日目にして劇場(14時の回)に来てたのは我が家と別の家族、あとは男の人が7人~8人でした。楽しめる映画だと思うので、じわじわ伸びていくといいですね。

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